| 花酵母との出会い |
| 1998年秋 東京農大短期大学部醸造学科酒類研究室 中田久保教授を訪ねたとき、自然界 からこれまでにない香りの良い酒を造る酵母があると聞かされました。試験管の培養液の香りはこれまでの吟醸香を濃厚にしたものでありました。 |
すぐに、『この酵母を使った日本酒を作りたい』と教授に申し出ました。 その時、上手く造れば、すばらしい香りのお酒になると確信したことを記憶しています。 そして、その年の吟醸酒の仕込みにに使用する事を決めました。 この酵母が「花酵母」でありナデシコの花から分離したものでした。(通称ND酵母) |
| しかし、ND酵母はかなりデリケートな酵母であるので、もろみの温度やアルコール濃度のコントロールに苦心し、醗酵が途中で止まってしまってとても甘い酒になったこともありました。 |
| 蔵に満ちた濃厚な吟醸香 |
| 醗酵の途中からすばらしい香りが蔵に満ち、今までにないお酒になると思った、花酵母に出会った時の確信が現実のものとして実感できた瞬間でした。仕上ったお酒は、もちろん、濃厚な吟醸の香りと味がするすばらしいお酒でした。 |
| 驚きの声 |
そして、世に出した花酵母の日本酒、その吟醸香の高さに驚きの声が多く寄せられたのを今でも鮮明に覚えています。香りが高いため、華やかなお酒と思われ、辛口でも甘く感じたので大変好評を頂きました。 この酵母を使ったお酒は今までの天領の酒と一線を画すものでありましたが、その後の天領の酒造りには欠かせない日本酒となりました。 |
| 花酵母の今 |
| 花酵母は、その後いろいろな花から分離され現在十数種類にもなっています。味に特徴のある酵母などいろいろなお酒を造ることができるようになりました。現在は、いろいろな酵母で造ったお酒を組み合わせて、天領の味を求めています。 |
| 天領では、花酵母のほかに自家培養した数種類の酵母を使い分けしながら「天領らしさ」を求めています。 |
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| 平成15年6月12日、東京農大短期大学部醸造学科酒類研究室 中田久保教授の門下生を中心に、全国32社の加盟により『東京農大花酵母研究会』が発足いたしました。 |
| 年2回の研究会をはじめ、一般の方への試飲会や蔵見学など花酵母の研究に真摯に取り組んでいます。 |
| 東京農大花酵母研究会 |